現状:
5月12日から爆発的に被害が拡大しましたが、それから一週間以上経過した現在でも感染経路がわかっていません。従来のランサムウェアでは、フィッシングメールに添付されたファイルやリンクにより感染することが多いのですが、WannaCryの場合は少なくとも主経路ではないようです。WannaCry自ら、脆弱性の残るPCを検知して感染させている動画が公開されています。
また、暗号化されたファイルを元に戻すツールは確認されていません。
対策:
感染してしまえばファイルは暗号化され取引しない限り元に戻せないのですから、早急に対策しましょう。
1. ネットワークから遮断した状態で、データのバックアップ
ネットワーク経由での感染がありうるため、オフラインでバックアップします。2. ネットワークに接続し、Windows Update実行
今回のWannaCryが利用している脆弱性は、すでに修正されています。Windows Updateを実行すれば適用されます。3. ウィルス対策ソフトの定義ファイル更新
通常は自動更新されるはずですが、確認しておきましょう。4. 不審なメールの添付ファイル・リンクを開かない
WannaCryとの関連性は薄いとはいえ、騒動に便乗したフィッシングメールなどもあり、普段から注意すべきです。
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